SPI August 2026 Election Strategy Poll|台湾6都市・第1回
図の読み方:6都市全体の数値は、適格回答者834人を基礎に、まず各都市の有権者構成に合わせて重み付けし、次に各都市の有権者数で統合した。6都市の割合を単純平均したものではない。統合後、35.6%が候補者未決定。新北と高雄の上位2候補の差は、それぞれ0.9ポイントと0.4ポイント。候補者支持者のうち「固い支持」の割合は51.1%から93.3%。次回調査では、これらの数値がどう動くかを追跡する。図表はSPI作成。
台湾6都市の適格回答者834人を重み付けして統合すると、35.6%が候補者未決定、10.7%が「投票しない」と明示した。新北と高雄の上位2候補の差は、わずか0.9ポイントと0.4ポイント。現在の候補者支持者のうち、なお固める必要がある割合は6.7%から48.9%だった。女性の未決定は41.7%、20~39歳で投票可能性を高く評価した人は35.1%にとどまる。次に見るべきは順位だけではない。未決定層を決断へ動かし、候補者を選んでいても固まっていない支持者を実際の投票につなげられるかである。
文:ShareParty Insight(SPI)創業者・CEO Tatt Chen
これは2026年7月31日から8月3日に実施したSPIの台湾6都市・第1回調査である。重複回答を除く有効回答は1,036件。本稿の6都市の投票関連数値は、そのうち各都市の地方選挙で投票資格を持つ834人のみを用いた。11月の勝敗予測ではなく、現時点で誰の支持が安定し、どの票がまだ動き得るかを読むための基準線である。
したがって、現時点の情勢は「誰が1位か」だけでは読めない。未決定層を動かし、すでに候補を選んだものの固まっていない支持者を投票所へ向かわせられるかが、初期順位以上に重要となり得る。
図1:各都市の割合は、その都市の回答者を分母とする。候補者は調査票作成時点の選択肢。8月時点の初期支持であり、11月の勝敗予測ではない。
| 都市(サンプル) | 第1候補 | 第2候補 | 差 | 未決定 | 投票しない | 投票可能性7~10 | 読みどころ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 台北(n=156) | 蔣萬安 33.8% | 沈伯洋 14.4% | 19.4ポイント | 32.0% | 11.7% | 47.0% | 明確な先行シグナルだが、約3分の1が未決定 |
| 新北(n=242) | 李四川 20.3% | 蘇巧慧 19.4% | 0.9ポイント | 33.7% | 13.0% | 44.2% | 上位2候補はほぼ互角。投票動員も鍵 |
| 桃園(n=92) | 張善政 31.7% | 黃世杰 6.8% | 24.9ポイント | 36.5% | 7.5% | 43.7% | 先行するが、先頭候補の支持に流動性 |
| 台中(n=108) | 何欣純 21.3% | 江啟臣 15.3% | 5.9ポイント | 38.5% | 10.3% | 55.1% | 差は大きくなく、約4割が未決定 |
| 台南(n=83) | 陳亭妃 24.9% | 謝龍介 16.0% | 8.9ポイント | 42.5% | 4.4% | 57.0% | 未決定が6都市で最多 |
| 高雄(n=153) | 柯志恩 21.8% | 賴瑞隆 21.4% | 0.4ポイント | 33.2% | 13.4% | 55.0% | ほぼ互角。「投票しない」も6都市で最多 |
台北と桃園には初期段階の大きな先行差が見える。新北と高雄はほぼ互角である。一方、6都市すべてに共通する第三の構図が未決定層だ。すべて32%以上、台南では42.5%に達する。したがって、8月の先行はあくまで「先行シグナル」であり、11月の結果ではない。
新北0.9ポイント、高雄0.4ポイントの差は「現時点でほぼ互角」と読むべきで、勝者が決まったとは解釈できない。台中5.9ポイント、台南8.9ポイントも、次回追跡すべき初期差である。
ここでいう「投票しない」は、その選択肢を直接選んだ人であり、投票可能性0~6点をすべて含めたものではない。高雄13.4%、新北13.0%が現時点で最も高い。差が0.4ポイント、0.9ポイントの都市では、現時点の順位より支持者を実際の投票につなげられるかが重要になり得る。
SPIは候補者を選んだ回答者を2群に分けた。投票可能性と候補者選択の確信度がともに7~10点なら「固い支持」、いずれかが0~6点なら「未固定支持」とした。後者は、投票意向か候補者確信度の少なくとも一方が弱いことを示すが、必ず投票しないという意味ではない。
以下は、候補者支持者のうち「投票可能性と候補者確信度がともに高い」割合の順で並べ、その反対を「なお固める必要がある支持」とした。これは投票に行かない可能性、候補者を変える可能性、またはその両方を含む。必ず棄権するとは解釈できない。
| 順位 | 候補者(都市) | 現在の支持 | 固い支持 | 未固定支持 | 読み方 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 陳亭妃(台南) | 24.9% | 93.3% | 6.7% | 支持は最も固いが、市全体では42.5%が未決定 |
| 2 | 何欣純(台中) | 21.3% | 80.8% | 19.2% | 固い支持が多い一方、市内の順位差はまだ小さい |
| 3 | 賴瑞隆(高雄) | 21.4% | 76.7% | 23.3% | 支持の固さは高いが、総支持は柯志恩と0.4ポイント差 |
| 4 | 蘇巧慧(新北) | 19.4% | 72.3% | 27.7% | 李四川より固い支持がやや多く、総支持は0.9ポイント差 |
| 5 | 蔣萬安(台北) | 33.8% | 70.5% | 29.5% | 先行と相対的に固い支持を併せ持つ |
| 6 | 江啟臣(台中) | 15.3% | 70.3% | 29.7% | 支持率は低いが、支持の固さは弱くない |
| 7 | 李四川(新北) | 20.3% | 67.4% | 32.6% | 蘇巧慧との差は小さく、未固定支持はやや多い |
| 8 | 黃世杰(桃園) | 6.8% | 63.6% | 36.4% | 現在の支持は少なく、3分の1超が未固定 |
| 9 | 謝龍介(台南) | 16.0% | 61.6% | 38.4% | 固い支持は陳亭妃を明確に下回る |
| 10 | 柯志恩(高雄) | 21.8% | 60.5% | 39.5% | 総支持はわずかに上だが、未固定支持は賴瑞隆より多い |
| 11 | 張善政(桃園) | 31.7% | 51.6% | 48.4% | 大きく先行する一方、現有支持のほぼ半分に流動性 |
| 12 | 沈伯洋(台北) | 14.4% | 51.1% | 48.9% | 現有支持で投票意向または候補者確信度が弱い割合が最多 |
桃園と台南の対照が最も明確である。
先行していても安定しているとは限らず、遅れていても追い上げ余地がないとは限らない。次回調査で支持率だけを追えば、この流動性を見落とす。
2022年時点で投票資格がなかった回答者は41人、台湾民衆党支持者は43人だった。本稿の細分公表の最低基準を満たしていても、見出し、主要所見、小数点以下1桁の移動分析を支えるには不十分である。SPIは今回、両群の政党間移動率を公表しない。追跡で十分なサンプルが蓄積した後に再評価する。
図2:女性の未決定率は男性より高く、20~39歳の高投票可能性は40歳以上より明確に低い。現在のサンプル内比較であり、有権者全体を表すものではない。
女性回答者の41.7%が候補者未決定で、男性の29.1%を上回る。「投票しない」も女性12.7%、男性8.5%だった。これは女性が誰に投票するかだけでなく、そもそも選挙戦に関与しているかという問題である。
年齢差はさらに直接的だ。20~39歳で投票可能性を7~10点とした人は35.1%。40~59歳は57.2%、60歳以上は56.9%だった。若年回答者では同時に35.7%が未決定、14.1%が「投票しない」。各党にとって若年票の最初の問いは、どちらに向かうかではなく、投票に行くかもしれない。
SPI Knowledge Lakeは6都市の有権者834人全員を候補者選択分析に残し、匿名Panelist IDを用いて、各人の直近で利用可能な過去の政党傾向と連結した。無回答、回答拒否、利用可能な履歴がない人は別群として保持し、政党を推測していない。
| 過去の政党傾向 | 今回DPP候補 | 今回KMT候補 | 未決定 | 投票しない | 投票可能性7~10 |
|---|---|---|---|---|---|
| 民進党(n=153) | 67.5% | 5.9% | 19.3% | 0.9% | 75.4% |
| 国民党(n=110) | 9.2% | 66.8% | 13.5% | 4.0% | 61.0% |
| 支持政党なし(n=286) | 6.9% | 16.1% | 45.3% | 18.5% | 39.5% |
| 利用可能な政党傾向なし(n=214) | 3.4% | 8.3% | 52.3% | 14.2% | 36.5% |
表は主要政党候補、未決定、「投票しない」のみを示し、その他候補、小政党候補、回答拒否を省いている。このため各行の合計は100%にならない場合がある。他の小政党は安定した解釈に必要なサンプルがなく、個別の移動を公表していない。
民進党・国民党の過去支持者はいずれも約3分の2が同党候補を選び、基盤票の存在を示す一方、完全には固まっていない。より大きな余地は「支持政党なし」にある。この群は45.3%が未決定、18.5%が「投票しない」、投票可能性7~10点は39.5%にとどまる。台湾民衆党支持者は43人のため、この公開表では結論を出さない。
台湾の都市選挙を外部から読む際、初期の候補者順位や政党ラベルだけでは不十分である。本調査では、全6都市で未決定が32%以上あり、候補者ごとに支持の固さも大きく異なった。したがって本稿の8月数値は11月の予測ではなく、今後の変化を測る基準線として扱うのが妥当である。
次回は本調査と同じ表で、6都市の未決定、固い支持、投票意向、関心論点がどちらへ動いたかを追跡する予定である。
ShareParty Insight(SPI)はTatt Chenが創業しCEOを務める、調査データと同意に基づくスマートフォン利用行動を組み合わせるデータ・アドバイザリー企業である。収集データは参加者の同意と利用許諾の下で扱い、分析は集計結果のみを提供し、個人データを公開しない。
Tattは調査、データ、企業経営で20年以上の経験を持ち、WPP傘下の調査コンサルティング会社Penn, Schoen & Berland(PSB)でアジア地域シニア・バイス・プレジデントを務め、香港拠点とアジア事業を率いた。
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SPI Taiwan Political Intelligence
台湾について判断したいテーマと期限を一つお知らせください。個人情報やターゲティングリストを使わず、実施可能な分析範囲を2ページでご提示します。sales@sharepartyinsight.com
This article was drafted with assistance from AI, but edited, verified and published by ShareParty Insight.
調査主体:ShareParty Insight(SPI)/責任者 Tatt Chen
調査期間:2026年7月31日~8月3日
調査方法:SPI台湾オンライン調査パネル(LINE、Google、Metaなどで募集)、スマートフォン自記式
サンプル:有効回答1,036件。6都市の数値は、そのうち各都市の地方選挙で投票資格を持つ834人
重み付け:台湾中央選挙委員会が公表した2022年の6都市有権者の年齢・性別構成に調整し、各都市の有権者数で統合
誤差の参考値:約±3.4ポイント(オンラインサンプルの精度参考値であり、確率標本の信頼区間ではない)
調査主体:ShareParty Insight(SPI)。責任者:Tatt Chen。実施期間:2026年7月31日~8月3日。サンプリング:SPIの台湾オンライン調査パネルを使用。回答者はLINE、Google、Metaなどの大規模オンラインプラットフォームで募集され、調査参加に同意した後、主にスマートフォンでオンライン質問票に回答した。母集団:台湾中央選挙委員会が公表した2022年の6都市有権者合計13,273,346人を重み付け母集団とした。サンプル:重複を除く有効回答1,036件。本稿の6都市の投票数値は、各都市の地方選挙で投票資格を持つ834人のみで計算。95%誤差参考:単純無作為抽出の式では、834人の6都市サンプルは±3.4ポイント、1,036人全体は±3.0ポイント。本調査はオンライン調査パネルを用いるため、これらは精度を判断する参考値であり、正式な確率標本の信頼区間ではない。各都市・細分群の誤差はより大きい。資金:SPI自己資金。政党傾向の追跡:SPI Knowledge Lakeは匿名Panelist IDを用い、今回の6都市有権者と過去の月次調査で直近の利用可能な政党傾向を連結。利用可能な回答がない人は「利用可能な政党傾向なし」として保持し、推測・補完しない。834人全員を候補者結果に残し、群集計のみを公表し、個人の政治データを出力しない。重み付け:6都市ごとに2022年の有権者の年齢・性別構成に調整し、個人の重みを0.25~4倍に制限した後、各都市の有権者数で統合。これは2022年有権者構成に基づく暫定重みで、2026年の正式選挙人名簿の重みでも、インターネット人口の重みでもない。投票率:自己評価による投票可能性は別に示し、候補者支持率の調整には用いない。その他の制約:各都市・細分群のサンプルは小さく、差は初期追跡シグナルとして扱う。細分群は少なくとも30人を公表検討の条件とし、見出しや主要結論に用いるかは規模と安定性を別途評価する。候補者は質問票作成時点の選択肢で、正式な立候補者名簿ではない。8月時点の追跡結果であり、11月の当選確率ではない。